商館時計、18金

商館時計、18金無垢

 明治30年頃製造の商館時計です。アールシュミットは、当時外国人居留地であった横浜95番地に商社を構えスイスの時計を広く日本に販売していました。この時計を最初に手にした人はどんな人だったのでしょう。110年以上経っても綺麗で時計としてちゃんと役目を果たしているのは驚きです。現在の電化製品や自動車などの機械物はせいぜい20年も使えれば良い方でしょう。昔の人が作った懐中時計ってほんとにすごいものだと関心させられてしまいます。中蓋に筆記体でいろいろと書いてありますが良く判りません。読めたのはこの機械が16ルビーの仕様であるということです。18Kの刻印は、表蓋、裏蓋、中蓋のそれぞれに、あと竜頭の根元とケース枠サイドに女神の横顔のホールマークが打たれています。機械は、俗に言うゴールドトレインで2番、3番,4番歯車、天賦チラネジが金無垢、アンクルには高級時計の証であるバランサーが付いています。写真の箱は紫檀で丁寧に作られています。この箱が時計とオリジナルな物か今となっては判りませんが、同じアールシュミットのものです。付属のチェーンは22kで明治30年刻印の20円金貨のフォブが付属しています。

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