チソット

チソット

TISSOTの懐中時計です。この時計はアンティークではなく比較的新しい物です。6年くらい前に入手しましたが現在(2008年)でも通販などで販売されています。昭和40年代にセイコークウォーツが世界を席巻しヨーロッパの時計産業は多大な影響を受け多くの時計メーカーが姿を消しました。創業150年のTISSOTも当時甚大な営業不振に追い込まれましたが。80年代の機械式回顧ブームに乗り現在まで一途に機械式懐中時計を作り続けている気骨な会社です。この時計は現在ではありえない鍵巻き式をあえて採用しています。竜頭巻きも併用出来てユニークです。チェーンに付けた鍵がフォブになりおしゃれなワンポイントになります。さりげなく胸元から出してカギを巻くなんてキザですなー。機械はシースルーで見ることが出来、ブリッジには細かな彫刻が施されていますが恐らく量産品ゆえプレス加工だと思います。これをジュネーブ仕上げと言い、昔は職人がひとつひとつ手作業で彫っており高級時計の目安でもありました。

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